【緊急】水害にあってしまった場合の復旧マニュアル
鬼怒川の氾濫ということで地元地域での災害はとても心が痛みます。
何か私にも出来ることがあるのではと思い、このマニュアルを急遽つくりました。
みなさまのお役に立てれば幸いです。
【自宅にもどるまでの注意点】———-
※明るい時間帯にすべきです。
□マンホールや浄化槽のフタがなくなっており下まで落ちてしまう場合があります。
□あわてて帰っても電気や水道、ガスなどのライフラインが回復していない、漏電などで何も出来ないことがあります。
□街灯や信号機も消えていたり、流されてきた、車両や建物なども危険がたくさんあります。
【自宅に戻ったら】———-
□建物が傾いていたり、倒壊の危険を感じるようなら入らないようにしてください。
□なかに入ることが可能であれば貴重品などなくなっていないか確認してください。通帳などがなくなっている場合、警察、金融機関へご連絡ください。
□建物の付属品(エアコン室外機や給湯器など)や車両がなくなっていないか確認してください。なくなっている場合、警察と保険屋さんにご連絡ください。
□建物の被害状況を写真にとっておきます。※あとで保険を使う場合や災害見舞金などの申請がスムーズに行なえます。
【次に建物の状況によって行動が変わります。】———-
建物が大丈夫でもライフライン復旧まで、帰宅しての生活はむずかしいので、自治体の方に仮設住宅の申込などの手続きを行ってください。
1.建物内への浸水なし
この場合は、お掃除をして自宅に入れます。ですが、ライフライン(電気・上下水道・ガス)が復帰していない場合があります。
□電気について復旧は電力会社にお問い合わせください。
□上下水道の場合、市町村の上水課、下水課に。
□ガスはガス屋さんに。
□浄化槽は浄化槽のメンテナンス会社に見ていただいてから使用してください。
2.床下浸水の場合
掃除と消毒をはじめたいところですが、
□上記1の確認からはじめてください。
□火災保険(水災含む)に入っている場合は保険会社に連絡を入れましょう。
□掃除と消毒をします。消毒液は自治体で配布する場合あります。掃除のゴミ処分の受け入れなども含めて自治体に確認してみましょう。
□床下に汚水が入っている場合の除去は、お風呂ポンプなどを使い水を汲み出します。その後床下に入り、大きなスポンジなどで汚れを落とし、送風機などで乾燥させます。その後消毒液を撒くという感じです。
□水没したエアコンの室外機や給湯器が壊れてしまっている可能性があります。ブレーカーが落ちてしまう場合は個別でオフにしましょう。
3.床上浸水の場合
□簡易的なお掃除はいいのですが、住むためまでのお掃除と消毒はむずかしいかと思いますので、住宅を建てた会社またはリフォームを行った会社に連絡を入れましょう。建物の構造がわかっている業者さんでないと完全に直すこと出来ません。しっかりした業者さんにお願いしてください。
□床上20cmくらいあると下記の設備が壊れている可能性が高いです。
・断熱材や壁材が使いものにならなくなっていることもあります。
・給湯器
・エアコン室外機
・コンセント漏電
・家電製品※家財保険水災で対応可能
・蓄熱暖房機※要メーカー点検
・浄化槽※浄化槽のメンテナンス会社で点検
住む前に安全のため建築のプロの会社にご依頼ください。
※調査のみであれば無料で行う会社さんが多いと思います。念のため費用は事前にご確認ください。
4.建物が危険で使用が危険と感じる場合
危険ですので、家の中に入らないようにしてください。
□仮設住宅へのお申込みは必然です。
□解体工事も含め建築のプロの方に相談しましょう。
【その他】———-
【車両】
□車が水没して動かくなってしまった場合には、ディーラーや修理屋さんに相談しましょう。
□車両保険などの適用もありますので、保険屋さんに連絡を取りましょう。
□車両手配としては中古車、レンタカーなどがあります。
【保険会社が不明の場合】
保険証券も紛失し保険会社も不明な場合、住宅ローンを組んでいるのであれば金融機関さんが把握していることが多いです。連絡をとってみてくださいね。また、通帳の引き落としの履歴を確認すると保険会社名がわかるかもしれません。
以上となります。
何らかのお役に立てればとてもうれしいです。
作成:株式会社スズモク 代表取締役 鈴木尚美