スズモク立ち上げ当初よりいっしょにやってきた染谷棟梁が前触れもなく心筋梗塞?のため、亡くなってしまいました。※もう一人の染谷棟梁は元気です。
個人的なつきあいでは18年間、これからもたくさんの仕事をいっしょにやっていこうと考えていただけに、ほんとうにとても悲しくて、悔しいです。
受注など何一つない頃から、多くのことを教えてもらいましたし、いろんな意味で協力してもらい、はげましてももらいました。
「何もやらなければ落ちぶれていくだけ。先頭切ってやるほどの元気はないが、やるというのなら何でも協力してやるよ。」
この染谷棟梁のひとこと、その気持ちがなければスズモクはここまでこれなかったです。
少なくても唯一味方がいる、そう思えるだけで心が落ち着いた。
新しいことをやる、誰もやっていないことをやる、いろいろな方から反対されていることをやる・・・。
ある日、染谷棟梁に相談しました。
「現場を~というレベルまで上げていくには、どうにかするにはどうしたらいいんですかね?職人さんもいい顔しなそうだし・・・。」
という質問に
「そんなものは自分次第だ。絶対にこれだと決めれば、それに信念があればみんなついて行くよ。ブツブツ言う甘えた人にあわせたところで何の結果もでないよ。」
自分次第。
すべてがそうだ。
だから本気でやり通そう。
少なくとも染谷棟梁だけはついてきてくれる。
一人じゃない安心感で満たされた。
その後はたくさんの現場を染谷棟梁とやってきた。
お客様にもとても喜んでもらえ、仕事もたくさん増えた。
私は染谷さんに恩返しできてきたのだろうか?
▲染谷棟梁現場にて
▲作業風景
染谷棟梁の担当した建て主さんも多くお通夜、告別式に参列していただきました。別れを惜しんで泣いてくれてました。
帰り際、棟梁の奥さんに「落ち着いたら棟梁の建てた家を見に来てください。」といっているのを聞いて感動しました。
一緒に「心」のある仕事をやってこれたんだなぁとうれしくて、もうできないという思いが悲しかったです。
染谷棟梁のご冥福を願う共に、生きている私たちはお客様のしあわせづくりを精一杯お手伝いさせていただきます。(染谷棟梁発足のスズモク職人会も結成されました12/8)
染谷棟梁に恥じない仕事をしていきます。
これから先もよろしくお願いいたします。
株式会社スズモク
代表取締役 鈴木尚美