こんにちは。スズモクの鈴木です。いつもスズモクをご活用いただきありがとうございます。先日沖縄でパッシブハウスの認定物件が見学出来ると言うことで勉強と体感しに行ってきました。沖縄初のパッシブハウスです。気温的には温暖化のため、日本で一番温度が高いというわけではありませんが、海に囲まれているため、湿度はすごいです。一般家庭は結露とカビは必ず出るそうです。
まず体感としては、とても涼しく快適で、茨城で高性能の住宅での感覚とほとんど同じでした。(外気は違います)ですが本州の家づくりとは、まったく違う手法であり、設計者やパッシブハウスコンサルの方、施主様の長年に渡る、苦労と情熱があり、かなりの試行錯誤があったようです。基本的には冬の暖房負荷は0。つまり暖房をかける必要はないですので、夏の冷房負荷をどうするかに全振りするイメージです。
具体的には、窓は完全遮蔽(ガラスを遮蔽タイプにするということではない)、断熱材も入れすぎると冷房負荷が上がってしまうため、少なめです。ポイントとしては、基礎から土に熱を逃がすです。作り方や形状、換気や空調計画も大きな意味をもっています。さすが~と思いました。
仲良くしている沖縄の工務店の方も招待されており、「私はこんなの無理といって断ったんだ」といろいろな歴史を感じました。確かに初期の冷房負荷の数字を見せられると、同じ台詞を言ってしまいそうです・・・。
施主さんは、涼しいし「カビが生えない」というのが一番うれしいと言っていました。いつも自慢してしまうそうです。無理と言い訳せずに上を目指さないといけませんね。
ちなみに泊まったホテルは、がっつりエアコンで冷やすしか、適温にすることは出来ませんので、暑い+がっつり冷やす=適温ですが、体調崩しました。快適なのは暑くも寒くもないという、しっかりした住宅の性能が必要ですね。