ZEH(ゼロエネルギーハウス)の考え方

こんにちは。スズモクの鈴木です。いつもスズモクを活用いただきありがとうございます。いや~電気代がめちゃくちゃ上がってますね。築10年我が家(UA0.62、55坪、太陽光発電9.2kw)の12月の電気代初の4万円オーバー。これはまずいということで、HEMSのデーター(ホームエネルギーマネジメントシステム 電気などの見える化)なども細かくチェックしてみました。

10年前の当時は売電で太陽光発電設置の費用を回収するというのがスタンダードでした。まぁ今となれば邪道ですが、一気に太陽光設置やコストダウンが進んだということで、とても素晴らしい制度でした。10年たつと売電というより、自家消費という考えになることでエコな未来に向かっています。

HEMSのデーターを細かく見ていくと、太陽光発電で発電した分を20~30%しか自家消費していないことがわかりました。昼間は誰もいないので仕方ないですね。まぁ70%以上の量を安い金額で売電しています。その70%分を買電することになるのですが、冬の時期だとZEHにならないどころか70%+100%=170%の購入になっていました。ということは発電の70%分はうまく使えば減らせるけど、それ以外は購入するしかありません。UA0.62くらいですと、室内に熱エネルギーとして貯めておくのはむずかしいので、給湯(エコキュート)だけは太陽光発電の時間帯で沸き増しするようにしてみました。夏に関してはエアコンをガンガンかけようが、冬に比べて発電1.5倍、エアコン1/2、給湯も1/2になるため電気代はおさえられます。

冬に関してのエネルギー消費は給湯30%、エアコン30%が主力です。発電も30%減、太陽光発電は全体の50%しか満たしていません。ZEHの計算は年間計算をしています。冬にマイナス分夏に発電してるということですが、「自家消費」を基準に考えると、使わない時期に余分に発電することにはあまり意味がなく(カバーにもなっていない)、冬のみで成り立たないZEHで考えるのはよくないと思いました。夏つくった電気は冬にもっていけません。ちなみにゼロエネはゼロ電気ではありません。一応別物です。

冬にZEHと言える住宅にするには、断熱性能をあげて、省エネにして総量を減らすこと、さらに発電時間に熱を貯められるようにすること。日射取得の窓も忘れず。蓄電池よりも優先。極めていくのであれば、高性能エコキュート、省エネ冷蔵庫など「家電領域」も踏み込む必要がありそうです。搭載する太陽光の量を増やすという方法もあります。その場合は自己負担よりも今ならリクシルの建て得などを使うのがコスト負担(量によっては負担あり)もなく、リスクも少ないのでおすすめです。

太陽光発電自家消費の理想系、冬ZEHを基準に目指しましょう!